ソフトテニスでは腕力は無いよりもあった方がいいです。
しかし、強力なストロークを打つために腕力よりも重要な力があります。
とりあえず腕力を鍛えて、力いっぱいラケットを振れば速い球が打てると思っている人が初心者には多いです。
しかし、それは違います。
普通にかまえてボールを打つ時に、ボールの威力に大きく影響するのは腕力よりも、下半身の力です。
下半身の力をうまく利用することで、強力なストロークを打つことができます。
脚力は腕力の3倍と言われています。足と腕の太さを比べれば、どちらの力が強いかは一目瞭然です。
まれに、足よりも腕の方が太いという人もいるかもしれませんが、ほとんどいません。
そのため、ソフトテニスで強力なストロークを打ちたいのなら、腕力を鍛えるよりも、下半身の力をうまく利用する方法を習得したほうが効果的です。
この打ち方ができるようになれば、腕はリラックスした状態で、ボールをスイートスポットでとらえることに集中できるので、ミスが少なく強力なストロークを続けることが可能になります。
下半身の力を利用する方法
それでは、どうやって下半身の力を利用すればいいのでしょうか。
それには回転を利用します。
まず、普通にフォアハンドの構えをしたとします。
この時、右利きの場合は右足が後ろになります。この右足の力をうまく利用します。
構えた時点では、ひざを曲げた状態です。
そこから、右足に力を入れると同時に、ラケットを振り始めます。
右足に力を入れると、自然と腰が回転するはずです。腰の回転につられて上半身も回転します。
こうすることで、構えた時点では横向きだった上半身が、ラケットを振り終わった時には正面を向いているはずです。
そして、この右足に力を入れて、腰、上半身の回転がスムーズにつながった時に、下半身の力がラケットに伝わります。
そして、この回転でうまく力を伝えるためには、回転軸がずれないことが重要です。
回転軸がずれてしまうと、下半身の力が分散してしまい、100%の力を利用することができません。
構えた時点では上半身は地面に対してほぼ垂直になっています。
ラケットを振り始めて、腰の回転が始まった時点で、上半身の位置はぶれてはいけません。一本の軸を中心に回転するだけです。
上半身の位置がぶれるということは、回転軸がぶれるということで、下半身の力が分散されてしまいます。
その結果、ストロークの威力は半減します。
回転軸をキープするための練習
回転軸がずれないようにするためには体幹を鍛える必要があります。
体幹とは体の内部の筋肉のことです。
体幹は目に見えないので、体幹を鍛えても効果がわかりにくいのですが、うまく回転を利用したストロークを打てれば、その時に効果を発揮します。
例えば、走りながらボールを打つ場合、どうしても回転軸はずれがちになります。
しかし、体幹を鍛えていれば、走りながらでも、回転軸をずらさずにボールを打つことが可能になります。
体幹トレーニングの方法は強力なフォアハンドを武器にするための練習で紹介しています。
回転を体で覚える
ここまでの説明を理解できたら、あとは実践あるのみです。
下半身の力を利用しするためには、タイミングと回転の連動が重要です。
これらは頭でわかっていても、なかなか実践できるものではありません。
取得するためには、たくさんの練習が必要です。
習得手段その1 素振り
まずは、下半身からの回転を意識して素振りをしてみましょう。
最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、たくさん素振りをするうちにスムーズにできるようになります。
スムーズに下半身の力を利用した素振りができるようになったら次の段階に行きましょう。
習得手段その2 簡単なボールを打つ
素振りを習得したら、簡単なボールを実際に打ってみましょう。
あまり動かずに打てる位置にボールを出してもらって、ボールを打つ練習をしましょう。
とにかく、これを繰り返しやることがとても重要です。
その場でボールを打つ練習は上級者になっても、毎日続けるべきです。
これがすべての基本になります。
これを続けることで、いろいろな応用ができるようになりますし、安定したプレーができるようになります。
特に、テニスを始めたばかりの初心者の人は、この「その場で打つ」という練習をとにかくたくさんやることで、すぐに上達できます。
これは、できるだけコートでやった方がいいですが、コートで練習できる時間は限られています。
コート以外でもとにかくボールを打つ練習をしましょう。
壁打ちでもいいです。
もし、家の近くに壁打ちできるところがないなら、テニス六畳間室内練習機自作マニュアルがおすすめです。
これなら、いつでも家の中でボールを打つ練習ができるので、初心者のレベルアップにとても役立ちます。
まとめ
下半身の力をうまく利用することで、腕力が無くても強力ボールが打てるということを解説しました。
これは、説明するよりも実際にやってみてもらった方が納得できると思います。
うまく下半身の力を利用できたときは、腕にたいして力を入れていないのに自分でもびっくりするようなボールを打つことができます。
たくさん練習してぜひ身につけたい打ち方です。
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